サスペンス度★★★★★ スリル度★★★★★ ウィット度★★★★ まったくもって前評判を知らずに見た一本。 おもしろかった。 ナチスドイツと聞いて(これまた暗いのかな・・・)と思って覚悟していたら テンポもよく、ところどころ笑わせる場面もあり、それほど重くなかったので良かった。 ところで「フレネミー」という言葉をご存じだろうか? アメリカで生まれた新語だそう(by ホンマでっかTV) 周囲から見れば一見仲のいい友達のように見えてはいても 相手の情報は得ても、自分からは相手に教えなかったり 相手の失脚や失敗を影で望んでいるような人。 …恐っ こういったことは今に始まったことじゃないので、この言葉によって定義づけられた感じ? あんまり調子こいて ぺ~らぺ~らぺ~らぺ~ら 自分のこと喋るもんじゃないよ という戒めですか。 女性の人間関係を表しているという失礼な解説もありましたが 何だおぉぉ、そんなの男性だってあるぢゃんッ!。 陰湿=女性 という定義 いい加減止めて頂きたい。 はい、映画の話しで気分を変えましょう。 子供の頃からの親友だったこの二人(左ルディ、右ヴィクトル) ルディは軍での出世のため、国宝級のミケランジェロの絵を ヴィクトルの父(画廊主人)が所有していること密告してしまう。 ユダヤ人であるヴィクトル一家は全財産を奪われ収容所へと送られてしまう。 見てこの悪そうな顔(よく言う犯人顔?) ヴィクトルには婚約者がいるんだけども、その婚約者までこのルディが横恋慕する。 なんやねん!!! 戦争、人種、権力、冨 etc あーやだやだ と思ってはも、いざ自分の力ではどうにもならない時代だったり 殺されるかもしれないとなったら、人間どうなるんでしょうと こういう映画を見るといつも考えてしまう・・・ 戦争による恋人との別離 永遠に会えないかもしれないと思うとやりきれないよぉ。 そして意外なところで再会 ヴィクトルは生き残るために、ルディをユダヤ人にしたてて自分はドイツ人になりすます。 父親は収容所ですでに亡くなり、母親は行方不明。 それでも「ハイル、ヒットラー!」と敬礼するヴィクトルにチクリと胸が痛みはしても それほど暗く心が沈む映画ではありません。 今や敵となった元親友ならではのルディ・ヴィクコンビのやりとりもなかなかおもしろい。 そして最後は痛快爽快な結末です。 ドキドキハラハラ感としては、ユアンを差し引いても「ゴーストライター」を上回ります。 (あくまで個人的感想) 同じ監督で「ヒトラーの贋作」もなんか受賞しているみたいなので、それも見てみようと思います。 HDDに保存中~♪ ストーリー: 第2次大戦下のオーストリア。ユダヤ人の画商一族カウフマン家は、 所有していたミケランジェロの絵をナチスに奪われ、収容所に送られてしまう。 ナチスは奪った絵をイタリアとの交渉材料にしようとするが、がん作であることが判明。 本物を隠した一家の父はすでに収容所で死亡していた。 父からナゾのメッセージを受け取っていた息子のビクトルは、母の命を救うためナチス相手に危険な取引に出る。 ■ 原題:Mein Bester Feind ■英題:My Best Enemy ■ 監督:ヴォルフガング・ムルンベルガー ■ 脚本:パウル・ヘンゲ ■ 出演:モーリッツ・ブライブトロイ/ゲオルク・フリードリヒ/ウルズラ・シュトラウス 他 ■ 2010年 オーストリア ■ 106min ■ 言語:German 【受賞】 第60回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)
by oto_ichi
| 2012-03-10 19:50
| サスペンス
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