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by otoichi
少年は残酷な弓を射る
美しき悪魔

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衝撃★★★★
サスペンス★★★★★
イケメン★★★★


印象的だったのは、ところどころで目に飛び込んでくる血のような赤。

若かりし頃 トマト祭りで真っ赤なトマトにまみれるエヴァ
スーパーで近所の目を気にし、身を隠したその後ろに並ぶトマト缶の赤
家の外壁に撒き散らされたペンキの赤
それを全身真っ赤に染めながら必死で落とすエヴァの手

最初から終盤まで真実は明かされることなく、息を飲むような緊張感だった。
常によぎる疑問

なぜ?

作家として自由に生きてきたエヴァ。
恋人との間に授かった命に戸惑いを覚えながらも、母親として息子ケヴィンと向かい合う。
しかし、何故かケヴィンはエヴァには一切なつかず笑顔すら見せない。
少年は残酷な弓を射る_c0237163_15595523.jpg

常に反抗しながら成長していくケヴィンにエヴァは次第に恐怖を覚えていく。
少年は残酷な弓を射る_c0237163_160148.jpg


その一切媚びることのない、射るような眼差しは美しさをも感じさせた。

要所要所でかかる牧歌的とも言える穏やかな音楽と、ストーリー展開とのGAPが
どこからともなく観る側の不安をあおっていく。

そして、エヴァは
息子が16歳の誕生日に放った矢によって、全てを失うこととなる。
少年は残酷な弓を射る_c0237163_1624892.jpg



なかなか興味深い映画だった。
はたして最初の疑問「なぜ?」の答えが出たかどうかは、正直自分でもわからない。

ストーリー中にヒントが隠されていた気もするし
観る側の想像力ゆだねられているとも言えるかも知れない。



新星 エズラ・ミラー の今後に期待したい。


少年は残酷な弓を射る_c0237163_163106.jpg



ストーリー
自由奔放に生きてきた作家のエヴァは、突然の妊娠に戸惑いを拭えなかった。
やがて誕生した息子ケヴィンは、なぜか自分にだけ懐こうとせず、子育ては苦難の連続となる。
成長するにつれ、反抗的な態度はエスカレートし、エヴァは我が子に対し恐怖さえ抱くようになる。
夫に相談しても真剣に取り合ってもらえず、次第に不安が募っていくエヴァだったが…。


■ 原題:WE NEED TO WALK ABOUT KEVIN
■ 監督:リン・ラムジー
■ 脚本:リン・ラムジー
■ 出演:ティルガ・スウィントン(エヴァ)/ジョン・C・ライリー(フランクリン)/エズラ・ミラー(ケヴィン) 他
■ 2011年 イギリス ■ 112min 
■ PG12


【受賞】
・2011年 ヨーロッパ映画賞 ティルダ・スウィントン

  
※映画賞概要はコチラ
by oto_ichi | 2012-07-07 19:56 | サスペンス
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