ちょっくら       現実逃避してきます。                                                        
by otoichi
カテゴリ:社会派ドラマ( 4 )
灼熱の魂
衝撃のラスト

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宗教度★★★★★
音楽★★★★
過激度★★★★★


悲劇と言っても、壮絶すぎて言葉が出ません。
物語は、ある母親の死から始まるが彼女は死の直前放心状態となる。
それほどのショックを受ける出来事が起こったのである。


中東系移民の母を持ち、カナダ ケベックに住む双子の姉弟。
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母親から「父親と兄を捜して手紙を渡すように」という遺言を受け、
彼らは不審に思いながらも母の故郷を訪ね、悲痛な運命をたどった母の人生に向き合うこととなる。
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ストーリーは、過去と現在を交えながら過激な映像と共にミステリアスに淡々と進んでいく。
その結末にはただ沈黙するしかなかった。

かなり重たい映画ではあるが、忘れられない一本になった。

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ストーリー:
心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人女性ナワルは、ある日、
実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去る。
手紙はジャンヌとシモンが知らされていなかった兄と父に宛てたもので、
まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国を訪れたジャンヌとシモンは、
母の痛切な過去と向き合うことになる。


■ 原題:Incendies
■ 監督、脚本:ドゥニ・ビルヌーブ
■ 出演:ルブナ・アサバル/メリッサ・デゾルモー=プーラン/マキシム・ゴーデッド/レミー・ジラール 他
■ 2010年 カナダ・フランス ■ 131min 
■ 言語:フランス語
■映倫:PG12


【受賞】
・アカデミー賞 外国語映画賞(カナダ)
・英国アカデミー賞 外国語映画賞
・セザール賞 外国映画賞 

  
※映画賞概要はコチラ
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by oto_ichi | 2012-05-23 19:57 | 社会派ドラマ
オレンジと太陽
みんな自分が誰なのか知りたいだけ


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催涙度★★★★
サスペンス度★★★


実話ほど残酷なものはないと思う。

映画館はほぼ満員で見に来ていたお客さん達は、年配のご夫婦が多かったからか
上映中は鼻をすする音があちこちから聞こえてきた。


イギリス、ノッティンガムでソーシャルワーカーとして働くマーガレット。
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里子に出された人達のグループセラピーを終えた夜、はるばる豪州からやってきたという
見知らぬ女性シャーロットに声をかけられ、
それをきっかけにそれまで明らかにされていなかった「児童移民」の事実を知ることになる。

グループセラピーに参加していた女性ニッキーからも、
最近になって子供の頃に生き別れた弟が豪州で見つかったことを聞き、マーガレットは一人で調査し始める。
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彼女はニッキーと共に弟に会いにオーストラリアへ飛び、ある集まりの場で
幼少時に同じような経験を持つ人がいたら教えて欲しいと、アナウンスする。
すると、大勢の人達が彼女の元へ集まってきたのだった。


1938年から1970年まで行われていた「児童移民」。
貧しい家庭や、問題家庭を対象に「両親は死んだ」と言われ、
親の許可なしに異国へ送られた幼子達は、
過酷な環境で働かされ教育も受けず、虐待を受けた子供も多いという。

平均年齢4歳~13歳 送られた児童の数 約13万人

1970年はついこの間のことで、自分と近い年代の人達の
しかもまだ幼い子供達、そして突然子供を失った親達が体験した苦しみは計り知れない。
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ただいま公開中



ストーリー:
1986年、マーガレット(エミリー・ワトソン)は、イギリスのノッティンガムでソーシャルワーカーとして働いていた。
結婚して子どもにも恵まれた彼女は、ある女性から衝撃的な告白を聞く
。当時児童養護施設にいた4歳の彼女は、何と船でノッティンガムからオーストラリアまで送られたというのだ。
彼女はそのことをきっかけに、本件に関して調査を進めていくと、ばく大な数の子どもがいることを知り……


■ 原題:Orange and sunshine
■ 監督:ジム・ローチ
■ 脚本:ロナ・マンロ
■ 出演:エミリー・ワトソン(マーガレット)、デビット・ウェンハム、ヒューゴ・ウィービング 他
■ 2010年 イギリス・オーストラリア合作 
■ 言語:英語
■ 106min 
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by oto_ichi | 2012-05-10 19:54 | 社会派ドラマ
孤島の王
緊張の117分


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映像★★★★★
サスペンス度★★★★


【監督のコメント】
14年前、バストイ島の矯正施設で少年時代を過ごしたという男性との出会いが本作のきっかけとなっています。
これはノルウェー本国でもあまり知られていない歴史の一部なのですが、バストイ島で何があったか、
そこで過ごした少年たちの運命を伝えなければならないという思いに私は長い間取りつかれていました。
実話をもとにしたこの作品は、それほど遠い昔の話ではありません。
『孤島の王』は今の時代もなお世界のいたる場所で起こっているが、
大半の人々は知る由もない、不条理な現実を描いた作品なのです。


非行少年。
どこの国にもいるけれど、暴力や支配によって人を矯正することは不可能であろう。
この映画では、どこまでも続く美しい雪原に大自然の感動と共に脅威をも覚えた。

1915年、ノルウェー バストイ島にはかつて、11歳~18歳の非行少年の矯正施設があった。
彼らは寒い部屋、少ない食事、過重労働によって抑圧されていた。
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そこへエーリングという少年が送られてくる。
院長や寮長が与える理不尽な懲罰や性的虐待に無言で耐えてきた少年達も、
ことあるごとに反発するエーリングの孤独な戦いに、次第に心を動かされていく。
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極寒の地で今にも飲み込まれそうな冷たい海と、少年達の暗く冷たい眼差しが重なった。
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しかし同時に、軍隊が鎮圧に出るほどの暴動を起こした
彼らの決死の覚悟にみずみずしささえ感じ取れる。
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実際の写真を見ると、映画の中の、青年に近い年頃の若者達よりもずっと幼く見える。
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彼らはみんな薄着で、部屋の中でさえ白い息が出るほどの寒さに
見ているこちらまで冷えてきそうな気がした。
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この寮長さん、「隣人」で妹に誘惑されるヤンネさん役のクリストファー・ヨーネルさんです。
隣人でも神経質っぽい役どころでしたが、今回もちょっとそんな感じです。

ちなみに、院長のステラン・スカルスガルドさんはスウェーデン人で話しているのはスウェーデン語だそうです。
語学好きならノルウェー語とスウェーデン語、両方聞けちゃうお得な気分が味わえます。
スウェーデン語とノルウェー語で会話が出来るってすごーい。



ただいま公開中


ストーリー:
1915年、罪を犯した元船乗りの少年エーリング(ベンヤミン・ヘールスター)が、ノルウェー本土からバストイ島に送り込まれてくる。
外界から隔絶されたその島には、11歳から18歳までの非行少年を更生させる施設があり、少年たちは過酷な重労働を課せられていた。
かなり高圧的な院長(ステラン・スカルスガルド)や寮長(クリストッフェル・ヨーネル)への反発と脱走を繰り返すエーリングの姿は、抑圧された少年たちの心を突き動かしていく。


■ 原題:KONGEN AV BASTØY
■ 英題:King of Devil's Island
■ 監督:マリウス・ホルスト
■ 出演:ステラン・スカルスガルド/ベンヤミン・ヘールスター/クリストッフェル・ヨーネル/トロン・ニルセン 他
■ 2010年 ノルウェ-/フランス/スウェーデン/ポーランド ■ 117min 
■ 言語:ノルウェー語



【受賞】
ノルウェーAMANDA AWARDS 4部門受賞
ドイツNORDIC FILM DAYS LUBECK 2部門受賞
ロッテルダム国際映画祭 観客投票第4位
スペイン・バレンシア国際映画祭 金賞受賞
スウェーデン・ヨーテポリ国際映画祭 オープニング作品
    
※映画賞概要はコチラ
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by oto_ichi | 2012-05-05 19:59 | 社会派ドラマ
未来を生きる君たちへ
何が正義で何が悪?

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GAP度★★★★
繊細度★★★★
オススメ度★★★★★


邦題から来るイメージとは程遠い映画であった。

原題のHævnenとは、デンマーク語で「復讐」という意味だそうだ。

冒頭、主人公エリアスの父 アントンが在駐するアフリカ難民キャンプ。
”ビック・マン”という極悪非道な男によって 子宮を裂かれた女性が運び込まれるシーンから物語は始まる。

すでに暴力と憎悪の連鎖は始まっているのだ。

主人公は少年二人(左からエリアス、クリスチャン)。
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エリアスは身体も小さく、毎日執拗なイジメにあっている。
ある日病気で母親を亡くしたばかりのクリスチャンが転校してくる。
母を亡くした後の父親の態度に納得のいかないクリスチャンは、次第に父と距離を置いていく。

二人は席が隣同士になったことで友達になり、
それによりクリスチャンもイジメのとばっちりを受けるのであった。
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が翌日、トイレに連れて行かれ更に虐められているエリアスの元へ
クリスチャンが現れ、いじめっ子をボコボコに殴り
のど元にナイフを突きつけ仕返しをする。


ストーリー中、あらゆる形で理不尽な暴力の形が描かれている。
そしてそれはエリアス、クリスチャンの二組の家族が抱える葛藤と問題を通して、
各登場人物の心情を描写している。


物語は前後するが、
アントンはデンマーク帰国中のある日、子供達を連れて出かけた場所で 
よその子供のケンカの仲裁に入り、仲裁した子供の父親に頬を殴られる。
しかしアントンはやり返さない。

それを見ていた子供達に「何故やり返さないんだ?」と問われ、
復讐はキリがないと諭すアントン、しかし自信もアフリカでの体験により葛藤を抱えている。
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ある日、家の物置で大量の火薬を見つけたクリスチャンは、
殴った父親の車を爆破しようと爆弾を作り始める。
その計画に気の乗らないエリアス。
しかし計画は二人で実行され、たまたま通った通行人を助けようとしたエリアスは爆発に巻き込まれてしまう。


その頃 アフリカ滞在中のアントン。
ビッグマンが足を怪我しキャンプに運び込まれて来る。

「なんでこんなやつの治療をするんだ」と周りの声や白い目に対し
「仕事だ」と任務を果たすアントン。

非道極まりない暴力と、ビッグマンの口から幾度となく吐き出される
残酷な言葉に、吐き気をもよおすが
最後はアントンも激怒し、被害にあい憎悪に満ちた地元住民の中へ
動けないビッグマンを置き去りにし、キャンプを後にする。

*  *  *  *  *

友人を殺してしまったと思いこんだクリスチャンは、自殺を図ろうとするが
エリアスの事故を聞いて急きょ帰国したアントンに寸でのところで助けられる。


クリスチャンの抱える心の闇。
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それは、大人が思っているよりも複雑で深いものである。

復讐は周りの人全てを不幸にすること。
連鎖を断ち切ること。
許すことの難しさ。

今を生きる子供達だけならず
現在を生きる大人にもメッセージ性の高い作品だと思う。



ストーリー:
医師アントン(ミカエル・ペルスブラント)は、デンマークとアフリカの難民キャンプを行き来する生活を送っていた。
長男エリアス(マークス・リーゴード)は学校で執拗(しつよう)ないじめを受けていたが、ある日彼のクラスに転校してきたクリスチャン(ヴィリアム・ユンク・ニールセン)に助けられる。母親をガンで亡くしばかりのクリスチャンと、エリアスは親交を深めていくが……。


■ 原題:Hævnen  
■ 英題:IN A BETTER WORLD
■ 監督:スサンネ・ビア
■ 脚本:アナス・トマス・イェンセン
■ 出演:ミカエル・ペルスブラント/トリーヌ・ディルホム/ウルリク・トムセン/ヴィリアム・ユンク・ニールセン 他
■ 2011年 デンマーク/スウェーデン ■ 118min ■ 言語:Dansk(デンマーク語)

【受賞】
第83回アカデミー賞外国語映画賞を受賞
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by oto_ichi | 2012-03-14 19:28 | 社会派ドラマ


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